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Posted by つくばちゃんねるブログ at

2009年06月06日

トウキョウトッキョキョカキョクに行ってみた。

発明と言うと「アイデア買います」の豊沢豊雄先生を思い出すんだが、あれを見ていた小学生当時けっこうおじさんだと思っていたのに、いまだ健在とのこと、なにか不老不死の薬でも発明したんだろうか?

ということで?早口言葉で有名な東京特許許可局に行ってみた。(本当は赤坂にある特許庁なんだが)


警備が厳重で、入り口で身分証提示、セキュリティチェックが行われ、もちろん内部撮影禁止ということで、写真はありません。

玄関には受付票を記入するための記載台がならび、記入した受付票を奥の係員に提示、手荷物検査を受けます。

バッグの中を見せて館内に入ると次の係員に受付票を渡して入館証を受け取ります。

さらにセキュリティゲートがあり、入館証をスイカのようにかざしてとおります。

ゲートを無事通過すると広々としたロビーに開放されます。

ロビーには16階くらいまでの各フロアの案内板がドカーンと立ち、特許、実用新案、意匠登録など、知的財産権に関する業務の部署がズラーっと並んでいます。

きょうはさくらがわーるどなどでノベルティを作成した場合の権利保護について聞いてみることにしましたので、2階の相談部門とやらへ。

ゆったりとした折り返し階段をあがると、右にたくさんのパソコンブースが並んだ部屋と、仕切りで分けられた相談ブースが並ぶ部屋がありました。


相談は「工業所有権相談窓口」という部屋で、だそうなので、受付チケットを取り、相談票に聞きたい内容を書き込んで待ちます。

しばらくして「ピンポ~ン、おまたせしました、○番の番号札をお持ちのお客様、○番の窓口まで・・・・」という聞きなれたアナウンスが流れました。

窓口ではちょっと疲れた感じのおじさんが対応してくれて、こちらの質問をカウンターにあるモニターなどを見せながら特許関係の仕組みや手続き、費用などについてめんどくさそうに、しかし丁寧に教えてくれました。
たぶん、毎日たくさんの「我こそは発明王」の皆さんのお相手をしていて疲れているんだろうなと同情しました。

説明によると特許や意匠は先願といって同じものがすでに出ていると受け付けられないが、実用新案は無審査で受け付けてくれること、しかし、評価というものを申請して6段階の審査結果をもらい、独創性を認められる6段階の結果をもらわないと他の者に対抗できないことなどを教えていただきました。
まったく新しいものを考えついたら特許、すでにあるものを組み合わせ、新しい用途を考えると実用新案となうので、一般的には実用新案やデザインなどを保護する意匠登録、商標登録などがとりやすいようです。

相談室でだいたい話を聞き、実際に今考えているものが実用新案になるかどうかを調べるのが反対側にある「第一公報閲覧室」という部屋で、インターネットカフェのようにPCブースが並んだところです。

この部屋に入る前にもチェックがあり、携帯電話やバッグはロッカーへ入れ、入館証を提示して中に入ります。
受付カウンターで「はじめて来たんですけど、こういうものを調べたいんです」と言うと、お姉さんが親切に対応してくれ、左端の相談カウンターに言ってくださいと教えてくれました。

相談カウンターに行くと、公務員退職後の再雇用という雰囲気のお父さんが、アイデアの内容を聞いてくれて、同じようなものが登録されているかどうかPCを使って検索する方法を教えてくれます。
一通り検索し、「同じようなものは無いみたいですね」と言いながらも、「さっきのお姉さんにこの紙を見せてPCブースを借りて調べてみてください」と言うので、また戻ってブースを借りることになりました。

ブースはかなり数多くあり、発明で一攫千金を狙っているらしきおじさんおばさんがたくさん閲覧していました。
「○番のパソコンでどうぞ」と言われ利用カードをもらうと、ススッとかげのようにおじさんが付き添って案内してくれます。
たぶん、さっき初めてなんですけど、と言ったのを聞いていたのでしょう、席に着くとロッド式の指し棒を使って、「ハイここ押して、はい次ここ押して」とキーボードを指示します。

面白いので言うとおりにポチポチ押していくとモニタに検索画面が現れ、調べたいキーワードが打ち終わり、画面に情報が表示されました。

次に「マウス」は使ったとありますか?と聞くので、「俺を誰だと思っているんだ!」と言いたいのをこらえて、「はい大丈夫です」と明るく答え、指し棒で支持された項目をクリックして詳細画面を表示して、内容をチェックします。

「印刷するときは呼んでください」と言う親切なおじさんにお礼を言い、やや近そうな情報数十件を閲覧しましたが、どうもないようなので安心。

「終わりました」というと、「印刷はいいんですか?」と聞かれましたが、「どうも似たようなのがないので」と借用カードを返却、部屋を後にしました。

ロッカーから荷物を出し、階段を降りてゲートで入館証を返却、セキュリティ厳重な建物から表へ出てやっと一息つくと、東京の空気がなんだかうまく感じました。



※ちなみに特許は許可するものではないので許可局というのもありえないし、経済産業省の外局で地方部局はないので、架空の名前なのだが、実際にあると思っている人も多いのでは?

  


Posted by 万城目 淳 at 12:53Comments(1)